自分は完璧主義者だと言う人の多くが、そのほうが優秀に見えると思ってそう言っている。だが、本当の完璧主義は美点というより、むしろ欠点である。
ハーバード・ビジネス・スクール経営学教授で、『What to Ask the Person in the Mirror : Critical Questions for Becoming a More Effective Leader and Reaching Your Potential』の著者、ロバート・スティーブン・キャプランは、「誰でも大なり小なり完璧主義の部分を持っている。問題になるのは、それが強迫観念になるときだ」と言う。強迫行動は多くの場合、優秀な人材の決定的な欠点になる。
完璧主義者は他人にイライラしたり、他人を酷評したりする傾向があり、仕事を任せるのが下手だ。「彼らは自分ほどそれをうまくやれる人間はいないと、心のどこかで本気で思っている」と、デロングは言う。
おまけに、彼らは時間を適切に配分するのが下手で、「94%やれば十分なときに、最後の2%を必要以上に重視する」